80年代にロサンゼルスでファインアートを学ぶ傍ら、プライベート・ディーラーとして活動していた石井は、同時代の美術動向を紹介する場として、1994年6月25日に東京・大塚にタカ・イシイギャラリーを開廊。
第1回目のラリー・クラーク「タルサ/ティーンエイジ・ラスト/フォトコラージュ/ビデオ」展は大きな反響を呼び、同展をきっかけに荒木経惟と邂逅。1994年の初個展「ボク汁綺譚と陰毛礼讃」以来、荒木の個展は今年で27回を数える。
また、1995年の森山大道初個展に合わせて刊行した写真集『Imitation』は、ギャラリーが出版事業を手掛ける契機となり、現在その刊行部数は50タイトルを超えるまでに至る。
その後90年代後半にはジャック・ピアソン、クリストファー・ウールら海外作家の個展をいち早く開催し、2000年には当時まだ珍しかった映像作品を展示(ダグ・エイケン個展)するなど、独自の審美眼と国際的な視座で、国内・国外、キャリアやメディウムなど様々な作家とともに、多彩なプログラムを四半世紀にわたり展開する。

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