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Vol.15
WILDSIDEキュレーターPOGGYが感じたComplexCon香港とサウスアジアが秘めた可能性

去る3月22から24日(現地時間)に香港にて行われた世界最大級のポップカルチャーの祭典"ComplexCon"。
米国外では初の開催となったこのイベントに、この度WILDSIDEが出展。
日本を飛び出しグローバルに向けて歩み出した感触はどうだったのか。
実際に現地を訪れた、WILDSIDEコラボレーションキュレーターである小木"POGGY"基史氏の所感とともにお届けしよう。


 

―ここでまず、ComplexConがどのようなイベントなのか、初期より参加していたPOGGY氏の記憶とともにあらためて振り返ってみる。
"世界最大級のポップカルチャーの祭典"をうたうイベントとして2016年からロサンゼルスやシカゴで開催されてきたComplexCon。
ファッション・アート・スニーカー・音楽など様々なコンテンツが楽しめ、影響力のあるブランドやアーティストが一堂に介したイベントだ。


POGGY:ComplexConは、元々はラスベガスの展示会時にあったAGENDAというストリートブランドが中心となった人気トレードショーがあり、それを立ち上げたアーロンがメディアであるComplexConとパートナーシップを組んでスタートしたと自分は認識しています。

おそらくですが、Instagramが主流になってきて、トレードショーがなくともバイヤーや個人が直接ブランドやデザイナーとコンタクトを取れる時代になり、この手のイベントも進化していかないといけない、新しい形が必要ではないかというのを見据えた動きだったのではないでしょうか。


―そんなComplexConは、初開催時に村上隆と今でルイ・ヴィトンのメンズ クリエイティブ・ディレクターを務めるファレル・ウィリアムスがアーティスティックディレクションを担当。
ここでしか手に入らない限定アイテムも多数ドロップされ、トラヴィス・スコットがライブパフォーマンスをするなど熱狂を届けてきた。

特にスニーカーブームの盛り上がりが最盛期だったことも重なり、参加ブランドも開催ごとに増え、2020年にはラグジュアリーブランドであるGUCCIやVERSACEも参加。今ではハイプなイベントとして見逃せない存在となっている。


米国外、初の開催地は香港


 

―これまで第1回から米国で開催され続けてきたComplexCon。米国外では初となる開催地に選ばれたのは香港だった。
このタイミングで、WILDSIDEがグローバルに向けてのアクションとして出展。近年、アートシティとしても注目を集めるこの地で、イベント来場者の目にWILDSIDEはどう映ったのだろう。


POGGY:今回、28日からアートの世界的イベント、"アート・バーゼル"の開幕も控えていたのを意識してか、来場者の方達もアートに興味を持たれている人が非常に多かったと思います。
私が会場を見渡した限りでは、男女比は7:3でメンズが多く、70%ほどが中国の方だったように思いますね。

元々のイベントの成り立ちとして、また、今の香港のファッショントレンドとして、ストリートブランドのブースがやはり多かったのですが、対してWILDSIDEは黒を基調としたキレイな世界観のブースで。さらに他のブースはコラボアイテムを推す中、WILDSIDEはインラインのアイテムを紹介するに留まったのですが、非常に好感触だったように思います。

香港へは初上陸だったわけですが、既にブランドを知ってくれていた方や台湾の人気ブランド、GOOPiMADEのブースに立ち寄ったら、実はWILDSIDEを通販してくれたことがあるなんて事実もわかり、受け入れられていく予感というか、香りを感じることができました。

今後に向けて

―世界に向けて順調な滑り出しをすることができたWILDSIDE。今後の鍵を握るのは何か。最後にPOGGY氏に感想を聞いてみた。


POGGY:今回のComplexCon香港で大きな収穫だったのは、先ほどお伝えさせていただいたとおり、"既にブランドが知られていた"ということだと思います。
特に人気あるブランドのデザイナーが好意的に認知してくれていたりなど、新たな出会いはいずれコラボレーションに結びつくかもしれません。
ゼロからのスタートではないことは、とても大きいです。

今回、多くの出展ブランドにはニュージェネレーションの香りをひしひしと感じました。
またサウスアジアの勢いある購買力も。

サウスアジアとWILDSIDEの掛け合わせには、非常に大きな可能性を感じることができますね。