日本を代表する映画監督。
1923年東京都日本橋の呉服屋の長男として生まれる。
1943年に学徒兵として応召。のちに1948年に松竹大船撮影所の助監督試験に合格。戦後初期の日本映画を支えた岩間鶴夫などの助監督を経て、1954年に製作を再開した日活に移籍。
1956年、『勝利をわが手に－港の乾杯－』で監督デビューを果たし。その後『野獣の青春』（1963年）、『刺青一代』（1965年）、『東京流れ者』(1966年)、『殺しの烙印』(1967年)など、独自の作風を確立すると、そのスタイルは＜清順美学＞と評されるようになった。『ツィゴイネルワイゼン』（1980年）で第4回日本アカデミー賞最優秀作品賞、第31回ベルリン国際映画審査員特別賞を受賞し、国内外にその名を轟かせた。